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丈六寺
(2004年11月23日撮影)

曹洞宗 丈六寺は、当社より5分ぐらいの所にある県内最古の建造物。
白鳳年間の創建と伝えられ「阿波の法隆寺」とも呼ばれる名刹。
室町期建立の三門をはじめ、本堂・観音堂・聖観音坐像は国の
重要文化財に指定されている。

所在地:徳島市丈六町丈領
電話:088-645-0334 


  
門をくぐると参道は木のトンネル。木の葉ごしに柔らかい日差しが心地よい。



重要文化財の三間三戸重層門(三門)室町期建立。



血天井のお話

戦国時代、土佐の『長宗我部元親』は四国平定の野望を抱き阿波に攻め入ったが
知勇兼備の猛将、富岡城城主『新開遠江守忠之』の抵抗に苦しめられた。
正当な攻撃ではダメだと思った土佐側は汚い手に出る。
考えた土佐側は、丈六寺で和談を開きたいと新開側に申し入れ、
四国平定のおりには勝浦郡を与え富岡城の保証を約束し和談の成立となる。
成立の祝いに土佐側の厚意の美酒馳走に新開側は酔いに酔った。
酔い冷ましか縁側に出た忠之主従はふすまの陰に隠れた武士に切りつけられる。
この時、床下に隠れていた武士が新開側に斬りかかり一同斬り死する。
そのとき飛び散った血は流れ縁板にしみこみ、恨みの手の型、足の型は
拭いても消えず、忠之主従らの血痕は今なお残っている。
この縁板を天井板に用いて後世に造られたのが血天井である。


血天井。戦国時代の武士の無念が今なお残っている。



1629年建造。重要文化財(建築物)指定の本堂『元方丈』



1567年細川真之寄進建立の重要文化財、観音堂


重要文化財の聖観音挫像。
左手の蓮のつぼみは悟っていない人間を表し、右手は説法印である
このような姿の聖観音挫像は日本唯一とも言われ全国的に有名である。





戦国の世の室町から江戸、藩政時代まで、
このお寺は、細川、蜂須賀ら時の権力者たちの手厚い保護のもと、
今日の姿をとどめてきました。

お近くに来た際には是非一度寄ってみて下さい。


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